先日、自宅用オーディオのサブセットを探していたところ、KENWOODのCDプレーヤーDP-3040(1991年製 定価32,800円)が週末限定で手頃な価格でメルカリに出品されていた為、素早く落札!
ただし、安いのには訳が有り、CDの読み込みが激しく遅く、ランダムでの選曲をすると音飛びして強制停止してしまうという訳ありジャンク品。
CD盤のトレーの出し入れは問題ないとの事だったので、多分、光ピックアップの出力が低下しているだけだと思い、搭載されているソニー製ピックアップKSS-210Aの互換品(@1,790円)をAmazonで注文し、翌日夜には到着!
こんなに安く光ピックアップが買えるなんて、ほんと良い時代になりましたね。
早速開封の儀を執り行います。このCDプレーヤーは整備性がほんとに良くて、CD盤を押さえているダンパー部分の左右のプラスネジ2つ(赤丸で示した所)を外すだけで、問題のピックアップへ直接アクセスできちゃうんですね。
後は、ピックアップ部分を少し力を掛けながら左側へ寄せて、右端の赤丸に示したプラスチック製のストッパー棒を上にグッと上げてあげれば、ピックアップが走る金属製の棒と共にゴロっと外れます。白と赤の2種類のコネクターが繋がれていますが、ちょっと固いので誤って断線しない様にジリジリ外します。この時に精密用の小さなマイナスドライバー🪛を、ちょっとだけ押し付けてやると簡単に外れます。コネクター部分を破損しないよう十分に注意してください。
古い光ピックアップは、こんな感じでちょっと薄汚れていますね。折角なんで、新旧の光ピックアップを左右並べて比較してみましょう!
左側が元々付いていた古いピックアップで、右側が今回Amazonで入手した新しいピックアップです。
作りはほぼ同じなんですが、新しい物の方は少し作りが雑な所があります。ただ、機能的には特段問題ないので、良しとしましょう!笑
ここで新しい光ピックアップをプレーヤーに組み込む前に、ピックアップ基盤の裏側にある赤丸で示した、静電気によるピックアップ破壊防止用につけられたショートニングと呼ばれる、ハンダ付け部分をハンダゴテで溶かして外します。この作業をしないと、光ピックアップがCDを認識できないそうです。
コツとしては、温めたハンダゴテを上から下に向かってハンダに押しつけながらスーと動かす感じで、2〜3回ハンダゴテを上→下と繰り返すだけで、綺麗にハンダを除去できます。多少ハンダが残っていても、基盤部分のハンダブリッジがちゃんと切り離されていればokです。
新しい光ピックアップを先程と逆の工程で戻して行きますが、この時に白と赤のコネクターを根本までしっかりはめるようにしましょう。
稼働部分を組み直したら、各所をグリスアップしておきましょう。
ちなみに、白と赤のコネクターの接続が中途半端な状態だと接触不良となり、CDトレーが閉まらないという現象が発生します!←あ、壊した!?とちょっと焦ります、、
私が新しいピックアップを組んだ際、この現象により突然トレーが閉まらなくなり、仕方ないので一度取り外した古いピックアップを再度組み直したのですが、新しいピックアップを組んだ時と全く同じ状態になり、これは新しいピックアップが原因の問題ではない!と考え、何度か白と赤のコネクターを抜き差ししていたら直りました。
もし、この現象が発生したら慌てずに白と赤のコネクター部分を良く確認して、再度抜き差ししてみてください。コネクターの接続が完全に刺さっていれば、トレーは元の状態にちゃんと収まります。
最後に、実際にCDを入れて再生テストしてみます。印象としては、以前より音の解像度が上がり、音がクッキリ&ハッキリした感じがします!笑
今回の修理で掛かった費用は、光ピックアップ(KSS-210A 互換品)の部品代@1,790円とグリスアップ用のタミヤ製グリス@620円の合計¥2,410也。作業工賃はDIYなんで、プライスレス!
こんなに簡単&安く直せるので、あなたにも出来るかも⁈